「月が満ち欠けするように　いのちもまた小さな変化を積み重ねていく　地球上に存在する万物・万象を分かち合いながら　遠く過去のときより　いまこの瞬間まで　いのちは育まれ　そしてくり返されていく」
 
文字のないサイレントブック。ページ毎に開いた穴が、月の満ち欠けのように変化していきます。色の組み合わせを見開きごとに変化させ、月のかたちにともなって命の場面が変わっていくようすがグラフィカルに展開されています。
 
作 / 駒形克己 Katsumi Komagata
発行 / ONE STROKE
18.5×29.7cm 32pages
2,500円+税
 
★2021年 ポルトガル ”Ilustrarte 2021” ノミネート
★2023年 イタリア “パラエキスポ美術館特別賞”受賞
 
「色の見え方にも個性がある」をテーマに、実験的な絵本の出版を手がけました。
日本では男性の20人に一人が色覚に問題があるといわれます。それほど身近なのに、絵本の出版界ではこのテーマを正面から取り上げることはタブー視されてきました。小学生の頃から人と違う色の見え方に悩んできた駒形さんにとって、色覚はもはや社会に隠された個性の一つであって、いつか絵本にしたいテーマでした。（リンク先へ）